何かが道をやってくる

管理人:平井宏樹

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「狂人の真似とて大路を走らば即ち狂人なり」

吉田兼好(1283?-1352?)の随筆『徒然草』の第85段に書かれている一文。 もう少し文脈の全貌が見えるよう、長めに引用してみよう。 狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり。悪人の真似とて人を殺さば、悪人なり。驥を学ぶは驥の類ひ*、舜を学ぶは舜の徒…

佯狂者(ようきょうしゃ)

東方正教会における聖人の称号の一つ。 「佯狂者」の「佯」という字には「よそおう」という意味があり、文字通り解釈すると「狂人の振りをする者」となる。社会的な地位や財産、慣習には脇目もふらず、信仰のために生活の全てを捧げる人物だ。英語では"Fooli…

ビコリム戦争(Bicholim conflict)

1640年から1641年にかけて、ポルトガルとマラーター王国(正式な建国は1674年のため、「王国」と称するのは不適だが、便宜上そう呼ぶ)の間にインドの州ゴア北部のビコリムで起こった衝突のこと。ポルトガル帝国の勝利に終わり、その後の植民地支配にも大き…