何かが道をやってくる

管理人:平井宏樹

ジョン・タイター(John Titor)

アメリカ生まれのタイムトラベラー。2000年頃にアメリカの掲示板に現れたそうで、自身は98年生まれと名乗り、2036年の未来から、主にアメリカにまつわる様々な予言を残した。

 

この人物の噂は、残念ながら日本ではそれほど市民権を得られなかった。ノストラダムス2000年問題の噂が持ち上げられた当時が異常だっただけかもしれぬが。

流行らなかった理由としては、第一に終末論ブームを経験しすぎて息切れしてしまったのがあるだろう。あとは、シンプルに予言の内容がアメリカ寄りで、日本人の共感を得られなかったのもありそうだ。

また、個人的な見解として、この人物のような設定マシマシの人物というのは、日本だとポピュラーな人気を得られないような気がする。ノストラダムスの大予言のようなある種の仰々しさも、人気獲得の条件なのではないか。

あとは、世相が暗い時にこういう類が流行りやすいという傾向がある。『ノストラダムスの大予言』(五島勉・著)が売れたのは、オイルショックが起きた1973年だ。21世紀初頭の日本は、世相は暗くなかった気がする。子どもの頃のかすかな記憶だが、終末論自体あまり聞かなかった。

 

しかし、さらに時代が下って2010年代になると、『STEINS;GATE』シリーズにて大活躍したこともあり、知名度は少し上がった。ポピュラーな存在にはまだ程遠いが・・・。

今後も、ふとしたきっかけで知名度が上がったり、また忘れられたりを日本では繰り返していくのかもしれない。

 

最後に、掲示板由来の人物とのことだが、日本だと説明不足でよくわからない方がチヤホヤされる気がする。2chに登場したという「幽霊だけど何か質問ある?」などは、逆に海外では流行らなそうだ。

 

参考

ja.wikipedia.org

bokuweb.com